授業に対する質問・コメントQeustion and Comments

第5回授業5th

Question / Comments Answer
C. 英語はやっぱり難しいなと
思いました。模擬裁判の概要が
思っていたのと違ったので
確認できて良かったです。
A. 業界用語が多い問題文でしたので、あまり気にしないでくださいね。スピードを上げれば軌道の高度も上がる・・なんて、普通分からないと思います。問題文の全体像が掴めたと思いますので、次は英文の書面作成に向けて一緒にがんばりましょう!
C. 月協定の話は宇宙開発の
インセンティブに関係する
話題だと思いました。月協定は
資源などを共有させる方向で
進めようとしていましたが
これは宇宙開発へのインセンティブを
阻害することになるので、
うまく機能しないと予想されます。
ただ、国によって先に開発できるかは
決定的に差があるので、単純な
「早い者勝ち」も不公平で、この2つの
観点のバランスが難しいのかと
思いました。
A. 確かに宇宙法の他にも、軍縮・軍備管理法や環境法といった、自国の活動を制限する条約はなかなか合意に至らないのが現状です。条約によりインセンティブが阻害される、というのは面白い観点ですね。インセンティブを保ったまま、他国の宇宙活動を阻害する要因のみを制限する、そんな条約が望ましいのですが、宇宙技術が軍民両用のため、課題が多いようです。
C. あまり馴染みのない宇宙法と
得意でもない英語との組み合わせに
難しさを感じますが、しっかり
調べ物などを行い
理解していきたいと思います。
授業やレジュメは分かりやすいです。
ありがとうございます。
A. こちらこそありがとうございます!国際法の中でも特殊な分野である宇宙法ですので、戸惑うこともあるかと思います・・。分からない点など出てきましたら、ぜひ質問などしてくださいね。この授業の目標でもある「To learn how to learn by yourself」を目指して、一緒に楽しく勉強していきましょう!
C. 月の土地を売買しているアメリカの
話はテレビで知ったのですが
所有権とか境界というか、登記は
どうなっているんだろう・・と
思っていました。アメリカが月協定に
参加していないからできる詐欺?夢?の
商売だったんですね!
契約書に免責事項が
書いてあるのか気になりました。
A. 確かに、売買契約の内容と免責事項が気になります・・。月協定でそんなビジネスはできない!という立場と、米国は批准していないからそんな制限は受けない!という2つの立場のせめぎあいですね。月の土地を買った人による訴訟などがあればより明確になるのですが。
C. 月協定にこんなにも先進国が参加
していないことに驚きました。
冒頭のニュースのような新たな
動きがあるとき、報道がなされ
人々が注目しますが、普段、実際の
研究や宇宙飛行士の訓練、
法制の会合などがどれくらいの
頻度で行われるのか知りたいです。
調べます。
A. 月協定、とてもいいことを謳っているので多くの宇宙活動国に批准して欲しい気がしますが・・なかなかうまくいかないものですね!いろいろな宇宙プロジェクトが並行して進められていますので、ぜひインターネットで調べてみてくださいね。有人宇宙飛行(=スペースシャトルやISS)、宇宙探査(=衛星による惑星の科学調査)、天文観測、地球観測・・・自然災害にも宇宙技術を使うプロジェクトもあります!日本ではJAXAのHPがいい情報源となるかと思います。
C. 宇宙先進国は月協定を批准・書名
しない理由は何ですか?とくに米国が
月協定第11条5項で規定される
国際レジームの設立を反対する理由は
何ですか?
A. 月探査や月開発を進めたい宇宙活動国にとって、多額の税金をつぎ込んでようやく得られた天然資源を「人類の共有物」とされてしまうのでは、自国の国益を損ねると考えるようです。
C. (もし)月協定に入っていなければ
月の土地 の権利を売買することができるという
の はpublic areaとしての公共性が失われて
しまう可能性があり、このように
権利売買が行われると月での活動も
制限なく行われてしまいかねないことに
つながることを知りました。
A. 月協定を批准していなくとも、宇宙条約第2条により、月その他の天体を含む宇宙空間の「専有」は禁止されているので、そもそも月の土地は売買できないはずなのですが、米国政府は自国のビジネスをどう考えているのでしょうか。私も関心があるところです。もともと存在しない権利を売っているので、会社自体は土地権利書を購入した顧客から詐欺で訴えられる可能性はあるかと思います。ただ、国として自国民のそのような売買ビジネスを規制するのを怠っているのか、それとも「月協定に入っていないから米国は拘束されず」という立場を取っているのかは、調べないと分かりません。

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第6回授業6th

 

Question / Comments Answer
C. 宇宙ステーションをめぐる問題は
複数の国が宇宙の閉ざされた空間で
どう責任などを分担していくのかの
難しい問題だと思いました。
模擬裁判は問題文の全体が掴めたので
法的な問題もつかめるようにして
いきたいです。

A. そうですね。国際協力はときに全体の「効率」を下げることにもなります。技術的にも法的にも調整が必要となりますので、会議ばかりということも・・。どのような問題が起こるのか想定できないプロジェクトでの責任分担は確かに難しいかと思います。

模擬裁判、ぜひ楽しんでいきましょう!まずは「国際義務」に該当すると思われる点を来週検討していきます。

C. 英語で文章をさーっと読めないので
日本語解説があると本当に助かる!
と思いました。
A. 確かに!日本語だと一瞬で分かったりするのに、英語だと時間やエネルギーがかかりますね・・。模擬裁判の問題文は複雑で難しかったので、最初に分からなかったとしても気にしないでくださいね。
Q. 国際宇宙ステーションが主要な先進国
だけで構成されていたので、中国などは
どのような立場にあるのかな
と疑問に思いました。
A. 中国は独自の宇宙ステーション「天宮」の建設を予定しています!すごいですね。まだ完成していないですが、関心がありましたらぜひ調べてみてくださいね。
Q. 英語での授業に備えて、しっかり
内容を理解して、次の授業に参加して
行きたいと思います!

A. 来週は、「先週までの復習」という箇所のみ、英語で説明します。内容は分かっているかと思うので、少し慣れていくのが目的です。私もしっかり準備をしていきたく思います!

C. 国際宇宙ステーションの現状の法
整備がまだまだなので、なるべく問題を
起こさないように自助努力が必要だと
思いました。

A. なるほど!そうですね。自助努力!政府間協定(Inter-Governmental Agreement :IGA)の内容も何度も協議を重ねて合意に達しています。起草段階で、予測されるリスクはなるべく抑えるように実務者間で検討されたのかと思います。損害賠償請求権を放棄するクロス・ウェーバー条項は画期的だと私は思いました。
C. 黒板の字が少し見づらいです。 A. ご指摘ありがとうございます!教務に相談して、黒板ではなくホワイトボードを使えないか、相談してみます。私は筆圧が低いので・・。
C. 冒頭の見れなかった映像を見たいです。

A. はい!今日の映像は下記のサイトになります。授業でお見せしたのは2分38秒あたりからです。

http://www.youtube.com/watch?v=V4eBrR4kVnQ

 

C. 各条約などを定めるときに、SF的な考えを
どこまで見込んだり考慮したり
していたのかが気になりました。

A. 本当ですね。「宇宙人にあった場合には・・」なんていう条項が入っていないのが残念です。将来のリスクについてはたいてい抽象的な文言を入れます。例えば、「潜在的な危険性」という語をいれておき、あとはケースバイケースで解釈の問題にしておくのかと思います。模擬裁判で一番の腕の見せ所ですね!

C. 模擬裁判の問題文の状況が身近でないからか
つかみにくいと感じた。英文だと難しいので
今週配布されたレジュメが
あってよかったと思いました。
A. 宇宙法模擬裁判の問題文では、技術的な要素や、惑星の軌道など理系の要素が多いため、英文自体がとても理解しづらかったかと思います。映像で見れたら一番分かりやすいのですが・・。来週からいよいよ内容に入っていきます。一緒に楽しみましょう!
C. 小さい衛星(スプライトなど)を多く
打ち上げると衝突リスクや損害リスクが
高くなる気がするのですが、
それに対する制限は別個にあったりしますか?

A. 小型衛星の中でも超小型衛星(NANO衛星)などは大学機関が教育目的で打ち上げる傾向にあるため、数も多く、ITUなど国際機関が把握しきれていない問題があります。切手サイズのスプライトのように2-3週間でミッションが終わるものは、宇宙物体登録条約に登録する前に大気圏で燃焼されるかもしれません。まだ数を制限する法規則はありませんが、宇宙デブリ(宇宙ゴミ)を増やさないようにする宇宙デブリ低減ガイドラインがあるかろうじてあります。現在重要な課題な一つです。

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