授業に対する質問・コメントQeustion and Comments

第9回授業9th

Question / Comments Answer
C. 神大工学部の機械工から人工衛星が
打ちあがったら楽しいなと思いました。
A. 本当ですね!!それはすごく面白いと思います!それで法学部の学生さんが法律関係を担当すれば・・・と神大チームで何か宇宙活動したいですね!
Q. 規制は基本的に国際的規制と考えても
よいのですか?
A. ご質問ありがとうございます!国際規制も国内規制も、宇宙ビジネスや大学による宇宙プロジェクトにとっても、同じ意味合いを含んできます。宇宙条約では「宇宙空間自由の原則」が規定されているのに、いざ活動をしようとすると「安全性」の観点から、「国家」安全保障の観点から、もしくは「国際」安全保障の観点からなど、いろいろな縛りを受けることになります。次回から規制の具体的な例を出したいと思います。
C. Code of Conductがあっても一部の国々で
作ったものなので、現実にどのくらいの
国が守っているのか、ソフトローの実行の
度合いが気になりました。
A. そうですね。宇宙活動を自国だけで行えるという国はまだ少ないため、パートナー国との宇宙協力においては二国間協定や覚書(MOU)、IGAなどでCode of Conductに相当する義務を履行しています。コンセンサス方式がUNCOPUOSで採られている以上、こういったフレキシブルな方法が実効性があるのでしょうね。
Q. 実際には、教育機関による超小型衛星の打上げの
規制がある国や地方がありますか?
A. 私の知るところ、まだないかと思います。教育目的での衛星打ち上げはとても人気で、関心のある大学は増える一方です。ですが、実際に事故や周波数干渉などが起こってきたら、国際機関(ITU)で規制をかけてくるかと思います。
C. 国際宇宙ステーションは先進国の努力の結晶のように
数か国によって構成され、またその管轄権も
モジュールに よって異なるのが興味深かったです。
A. 本当ですね!ISSが数か国の合作であり、それぞれのモジュールにそれぞれの国内法を適用する(刑法を除く)というのは、なんだか単純で面白いですね!
C. 先進国と発展途上国との間に利害対決があって
難しいとは思いますが、国際宇宙ステーションの利用を
先進国だけではなく発展途上国にも開放した方が
良いと思います。
日本もアメリカやドイツのようにSSAを行うべきだと
思います。日本はまだまだ小型衛星の開発・打上げへの
予算が少ないので、成長戦略や日本創世の切り札として
重点的に予算を配分して頂きたいです。また、
ドイツの宇宙政策の国際協力には大いに共感できる
ので、日本も見習うべきだと感じました。

A. コメントありがとうございます!ISSをどんどん発展途上国に使っていただく、という発想は素晴らしいですね。宇宙から見た地球の映像だけでも、多くの人の世界観に影響を与えることができるかもしれません。

確かに日本独自の「切り札」を重点的に大事にしていってほしいですね。日本もいいパートナー国を増やしていってほしいところです。

C. 超小型衛星を打ち上げる事で、地球のすべてが
観測できる映像を見て感心しました。まだ国家ではなく
私企業が行うまでの努力を考えると、
とても感動します。地球のために何かできるのは
国や国際機関だけではないと認識できました。
A. 超小型衛星なのにどんどん高性能になってきて、企業や大学でも利用できるようになるのは、本当に感動的ですね!これからも民間による宇宙活動の発展に着目してみましょう!

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第10回授業10th

 

Question / Comments Answer

C. 中国も含め、多くの国が月協定に批准して
いないので、何のための協定なんだろうと思いました。
どちらかというと、技術共有などして欲しい側の
宇宙開発途上国に批准国が多いのかなと思いました。

A. そうですね。1979年にできたものの、実際に宇宙活動を行う国の批准があまりに少ないため、「実効性のない」なんて評される条約です。技術共有をしてほしい国、というよりは、月の資源を先進国に使い果たしてほしくないという発展途上国の願いが込められた条約です。
C. 宇宙兵器配備禁止条約は、米国以外にも主要国で
どういった国が反対しているのですか。
宇宙兵器といっても種類によるのかなとも感じました。

A. 実際には中露しか賛成していない条約(案)になります。その他の国は欧州の草案である「宇宙活動における行動規範」を指示しておりますが、別に中露案に「反対」しているわけでありません。「対立」ですかね?

宇宙兵器も種類によっては、地球に役立つものがありますし・・。なかなか条約で定義するのは難しいですね。

Q. 今は、ロシアが次の危険を懸念・予想しているのに
以前ロシアに隕石が落ちた時は事前に
予測できなかったのですか?
A. 昔の観測技術では予測はなかなか難しかったかと思います。現在でも落ちる場所や時間の予測情報を見ると、かなり広く想定されています。それは大気圏を通過する際、隕石が細かく砕けた場合も想定するからです。天体でしたら軌道計算ができますが、隕石は軌道を描いていない・・というのも、予測が難しい点かもしれません!
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