外国書講読English Reading

20152015

開講科目名:

外国書講読

授業のテーマと到達目標:

本講義は、宇宙活動を国家戦略の視点および国際協力の視点から理解することをテーマとし、学術的な知見に基づいた議論を英語で展開する「プレゼン力」の習得を目的とする。

授業の概要と計画:

授業の前半(40分)は英語の文献「Space Strategy in the 21st Century: Theory and Policy」を中心とする基礎講義(学生によるプレゼンもあり)、後半(50分)は基礎講義を基に各週の議論テーマについて英語で議論し、最終的に意見をまとめる作業を行う。

【1】ガイダンス+宇宙法政策の概要
【2】「宇宙と戦略:理論から政策へ」(pp.15-38)/議論テーマ「なぜ宇宙活動をするのか?」
【3】「宇宙戦略の政治的課題」(pp.39-51)/「発展途上国が宇宙ミッションに参入する方法」
【4】「国際協力と宇宙ガバナンス戦略」(pp.52-76)/「先進国が選ぶパートナー国とは?」
【5】「宇宙アシュアランス戦略」(pp.77-119)/「発展途上国が必要とする宇宙技術は?」
【6】「戦略と宇宙安全保障事業」(pp.120-158)/「ロケットとミサイルの区別の仕方」
【7】「宇宙戦略と戦略的マネジメント」(pp.159-178) /「宇宙旅行にパスポートは必要か」
【8】「戦略的文脈における宇宙経済と宇宙ビジネス」(pp.179-200) /「月の土地は売れる?」
【9】「宇宙打上げ能力と戦略上の要因」(pp.201-220) /「ハーグ行動規範は有効か?」
【10】「地球観測と宇宙戦略」(pp.221-236) /「Google Earthは主権侵害?」
【11】「ロシアの宇宙計画における政治上および戦略上の要因」(pp.237-248) / 「火星有人探査を目指す国の特徴とは?」
【12】「中国の宇宙戦略と政策上の展開」(pp.249-262) /「日中が宇宙協力する方法」
【13】「宇宙政策および宇宙戦略における欧州の経験」(pp.263-277) /「宇宙活動が教育に与える影響とは?」
【14】「日本の宇宙戦略:外交上および宇宙活動の課題」(pp.278-302) /「国際宇宙ステーションの滞在で必要な気配りは?」
【15】「インドの宇宙政策と宇宙戦略」(pp.303-321) /「太陽でゴミを燃やすのは違法?」

成績評価と基準:

事前準備をもとにした議論・報告を基礎に評価する。

履修上の注意:

★文科省特別経費「シチュエーショナルトレーニング・プログラム」指定授業です。

学生へのメッセージ:

時間制限があるなか、グループで意見をまとめ、英語で他人を説得するスキルは、ビジネスにも広く応用できます。英語が苦手な学生でも、事前の準備とやる気とで積極的な参加を望みます。宇宙プロジェクトの最新動向を国際的な文脈で読み解く方法を習得しましょう。

教科書:

授業で以下の文献の該当箇所を適宜配布する。
・Eligar Sadeh (ed.), Space Strategy in the 21st Century: Theory and Policy, Routledge, 2013.

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