授業に対する質問・コメントQeustion and Comments

第11回授業11th

Question / Comments Answer
Q. なぜ衛星の外見は金色なのですか? A. (笑)。私も初めてJAXA筑波宇宙センターで衛星の模型を見たとき、同じ質問をしました。「そういう素材の色なんです」という答えでしたが、それで金って!!宇宙はなんでもすごいんだな〜っと思ったのを記憶しています。いつか専門的な答えが分かったらお知らせしますね!
C. 技術の軍事転用・流用の問題は、宇宙技術に
限らず多くのところで問題になるので
現実的な解決策は難しいと感じました。
A. 本当ですね。なんでも軍事目的に使えば軍事転用になりますし・・。できる限り情報公開を通じて透明性を高めることが重要になってきますね。また、輸出管理法の発展にも期待したいところです。
C. 宇宙活動による米露の国際覇権を巡る争いや
両国のパワーバランスの観点から、両国が
宇宙技術の提供合戦を繰り広げている現状は、
ある意味では第三国を通じた第二次冷戦を
想起させられました。
陸・海・空・サイバーそして宇宙という
第5の戦闘でも国際的な緊張が高まることなく、
多国間の合意を取り付けて
宇宙活動における国際行動規範が条約化
されてほしいと思います。

A. 宇宙活動の歴史は軍拡競争の歴史でもありますから、国際政治の視点はとても重要です。条約化は法的拘束力があるという意味では頼もしいですが、条約に定義されていないことは禁止されない、という柔軟性の欠如も問題なのです。また、1967年宇宙条約第3条に規定されるよう、国連憲章をはじめとする国際法が宇宙活動には適用されますから、どのような状況でも「自衛権」に基づく武力行使の問題が生じてしまいます。難しいですね。

C. ODAにおける宇宙技術の軍事転用を
防ぐには多くの人件費と労力がかかりそうですね。
A. おっしゃる通りかと思います。技術移転とは設計図やデータも対象になりますし、なんといっても「人」の移動制限も伴ってきます。その技術が実際には誰の手に渡るのか・・といった継続的な監視も必要になりますし・・。ここは輸出管理法の分野です。なかなか面白いですよ!
C. 「宇宙活動における透明性・信頼醸成措置」が
うまく機能すればいいですね。
A. 本当です!確実な情報が公開され、不測の事態が避けられ、国際社会の理解を得られながら、宇宙活動を行えればいいですね。

ページトップへ戻る

第12回授業12th

◆授業の内容:国際機関の宇宙活動: 国際電気通信連合(ITU)
◆英語ディベートのテーマ:“what are merits and demerits of the “first-come-first-served” rule in the use of geostationary orbit?” 「静止軌道における通信衛星の利用で ?“First-come-first-served”方式のメリットとデメリットをお答えください」

 

Question / Comments Answer

C. 英語で表現するにはわかりやすさが大事だと
思ってきました。発言する時に、自分が
もっと相手の方を見ながら話をするように努力します。

A. コメントありがとうございます!英語で話す際、確かに文法や発音など、分かりやすさがとても重要です。ですが、何か自分の意見を相手に説得させるような場面では、ぜひ目を見ながら、顔全体で訴えるような(?)感じで表現してみてくださいね!相手も「なんだか重要なことを言っているんだな〜。もっと良く聞いてみよう」という気持ちになってくれますよ(笑)。お疲れさまでした!
C. cyberattackや、cybercrime、cyberterrorismと
いったcybersecurityは、宇宙と関係しているとは
思わなかったので、初めは不思議に思いました。
ITUが管理する部分と重なるのだと気づき、
納得しました。
A. 本当ですね!私も同じです。衛星通信の周波数割り当てを行うITUがなぜサイバーセキュリティ?いまはITUはデジタル放送やインターネットまで「通信」全般を管轄するとは・・。人手がいくらあっても足りなさそう・・。
C. ITUもそうですが、当初想定された目的・役割を
超えて、社会の変化や科学技術の発展に応じて
様々な問題や事象に対応した目的・役割が
国際機関や条約などに期待されているので
世界中の学者がもともと協力をして
課題の解決のための知恵を出して
頂きたいなあと思いました。
国家間のサイバー犯罪の取締まりの枠組みを
形成する余地は十分あると思いますが、
ハッカーなどの個人の犯罪などを取締まるのは
まだまだ時間がかかりそうですね。
A. なるほど。国際機関が長く存続するには、その時代にあった目的と役割を自ら見出さないといけないのかもしれませんね!とくにITUは世界最古の国際機関であり、最初の国連専門機関ですし・・。今やスマホで宇宙から撮影できるような時代ですから、ITUも大変ですね!ハッカーなど個人を取締るのは本当に大変かと思います。犯人と思って警察がその人の閲覧したサイトを見ていくと・・・。それはプライバシーの侵害や個人情報保護法の観点からも問題がでてきます。痛し痒しですね(意味:どっちを選んでも問題あり)。
C. 4人組なので楽になるかと思ったけれども、
意見がなかなか出てこず、あといくつか考えて
おけばよかったなあと思う結果になりました。
A. 英語ディベートお疲れさまでした!10分という短時間でチームの意見をまとめるのですから、とても難しいことに挑戦しています。その中でよく工夫されて意見を発表されていると感心しています!
C. ITUについてサイバーやセキュリティーが身近な
問題になってきているんだなと感じました。
軍事機密を含め様々な情報がインターネットによって
管理されている現状を鑑みれば、確かに
サイバー攻撃が武力攻撃と同等の損害を生み出す
可能性もあると思いました。
A. よく新聞で「(銀行などのシステムに対する)サイバー攻撃により顧客情報が流出」という見出しを見ますが、国際法でいうサイバー攻撃とは、武力攻撃とともに検討されるもので、顧客情報の流出などはサイバー犯罪に該当すると思われます。宇宙空間とサイバー空間、違うようでつながっている・・という点が面白いですね。
Q. Radio Regulation第11条における
「Master International Frequency Register」制度が
あります。この登録は義務ですか?
A. はい!義務になります。RRは法的拘束力があり、構成国および通信事業社はこの登録簿に登録することにより、周波数に対する「国際認識・国際認知(international recognition)」を得られ、登録簿にある周波数に対し他国は干渉を起こしてはならない(ITU憲章第45条)義務が生じます。つまり、自国の周波数が干渉(混信)から守られることになります。ちなみに、小惑星や月に小さな宇宙機を乗せ、それを地球軌道にある衛星から通信する場合(宇宙から宇宙)でも、ITUに登録する必要があります。なかなかの盲点ですね。
Q. テロ組織のラジオ局も(上記のように)
登録しますか?(登録を禁止すれば
テロ活動の宣伝を阻止する一つのいい方法
ではないでしょうか?)
A. ご質問ありがとうございます!面白い視点ですね。ITUのハイレベル専門家グループ(HLEG)が作成した報告書には、欧州評議会が起草した2001年サイバー犯罪条約のほか、2005年テロ防止条約の批准を構成国に勧告してます。この防止条約の中で禁止するテロ活動について規定されています。一方で・・テロ活動の宣伝をするためにテロリストがラジオ局を創設し、衛星を打上げ、周波数を登録した場合でも、普通に通信事業ができます。ただ、その内容によってはITU憲章および条約に合致しない場合などは義務違反が生じますね。・・ただ、自分から「私たちはテロ集団であり、これから登録する周波数を使ってテロ活動を宣伝します」というテロリストはあまりいないと思いますので・・・。あくまで、宣伝内容については2005年テロ防止条約やその他の関連条約で取締れる限りかと思います。周波数と宣伝内容(コンテンツ)はちょっと分けて考えてみてくださいね!私も調べてみます。
ページトップへ戻る
Copyright (c) 2013 Yuri TAKAYA All Rights Reserved.