国際宇宙法実践演習Seminar in International Space law

20142014

開講科目名:

プログラム講義国際宇宙法実践演習

授業のテーマと到達目標:

本演習は、宇宙活動に適用される国際宇宙法の基礎を勉強したうえで、宇宙空間の商業利用と軍事利用から生じる
法的課題を分析・検討することを目的とする。

授業の概要と計画:

毎回の授業前半(50分)は基礎講義を行い、後半(40分)は国際宇宙法学会(IISL)のマンフレッド・ラクス宇宙
法模擬裁判の問題を扱う。同模擬裁判に出場することを目標に、英語での書面作成およびプレゼンテーション方法
も指導する。
【1】国際宇宙法の発展と宇宙活動
【2】宇宙条約の基本原則
【3】宇宙損害責任条約
【4】宇宙物体登録条約と宇宙救助返還協定
【5】月条約
【6】国際宇宙ステーションに関する政府間協定
【7】宇宙の軍事利用(1)衛星破壊(ASAT)実験とミサイル防衛
【8】宇宙の軍事利用(2)大陸間弾道ミサイル(ICBMs)とロケットの不拡散
【9】宇宙の軍事利用(3)宇宙技術に関する輸出管理法
【10】宇宙の軍事利用(4)宇宙活動における透明性・信頼醸成措置
【11】宇宙の商業利用(1)衛星利用と法:リモートセンシング・測位・通信
【12】宇宙の商業利用(2)商業衛星打ち上げ:公海上における空中打上げ事業
【13】宇宙の商業利用(3)宇宙旅行
【14】宇宙の商業利用(4)宇宙デブリ
【15】総括

成績評価と基準:

事前準備をもとにした議論・報告を基礎に評価する。

履修上の注意:

★文科省特別経費「シチュエーショナルトレーニング・プログラム」指定授業です。

学生へのメッセージ:

国際宇宙法は、宇宙空間という特殊な環境での活動に適用される法です。宇宙技術が軍民両用(Dual-Use)のため
国家安全保障と関連し、また、将来予測される事態に対して事前の検討が求められる法分野です。宇宙プロジェク
トの最新動向を押さえながら、実際に使える知識と応用力をぜひ習得しましょう。

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